夢使いとは

日常の中で、突然起こる不可解な事件の数々…。
そういった事件の背後には必ず誰かの“夢”が存在する。
この世界で言う“夢”とは、強く思い描くこと…。
時に、それらは心の中から現実世界へと境界を飛び越える。
境界を越えた夢は“悪夢”となって災いをなすのだ。
三島塔子&燐子をはじめとする「夢使い」達。
彼らは独自の呪術を駆使して暴れ出した“悪夢”を鎮め、
“夢”の持ち主を探し出して本来の“夢”へと帰すのだ。

 
きつね面の少女「あなたは罪を償わなくてはならない」。
塔子「そう・・・、私がお父様を・・・」
囚われた塔子に代わって、燐子が夢見に入る。
姉を救う為に・・・。父親の死の真実を知る為に・・・。
 
閉店時間を過ぎた童遊斎おもちゃ店に少女が訪ねてきた。少女は塔子が持っているものと瓜二つのきつねの面を被っていた。裏山にある子供たちの秘密基地に悪夢が現れて困っているといい、童遊斎を直に指名しての依頼だった。近頃、寝込みがちな塔子に代わって、燐子が依頼を受けようとするが・・・。
 
とある会社の倉庫の中に、巨大なアイドルの姿をした悪夢“ぱいぱい”と男性社員の菅野が立てこもっていた。菅野は隔離された倉庫の中で“ぱいぱい”を自由気ままにこき使っていた。依頼で駆けつけた美砂子が解決に乗り出そうとするが他の夢使いは立て込み中。そこで美砂子が“ぱいぱい”を鎮めることに!?
 
街で相次ぐ事故の原因を調べる為、塔子たちは現場を回っていた。雑居ビルや駅のホーム、老人養護施設。床や壁を這う亀裂、龍を見たという目撃談。痕跡には共通点があるものの、原因は掴めぬままだった。そして、匿名の依頼で高校を訪れた塔子たち。すると、一人の少女が逃げるように走り去った・・・。
 
学校に来ない若葉のことを心配して、家まで様子を見にきた健太郎。居合わせた燐子たちと一緒に部屋に入ると、そこには卵の中に閉じ込められた若葉の姿があった。悪夢の原因を探ろうと若葉の日記帳を開く塔子。すると、そこに書かれている文字が次々に消えていく。それと共に卵の中の若葉が・・・!
 
下校途中の瑞穂は突然、いばらの姿をしたモンスターに襲われる。現場を通りがかった燐子が炎を操って撃退すると、モンスターはあるマンションの一室に逃げ込む。そこは、瑞穂の高校の担任、冬村瑞樹の部屋だった。そこには悪夢に取り付かれ、蔦にがんじがらめにされた瑞樹の姿があった・・・。
 
夢使いに関係すること?が目的で三時花が上京してきたのだが、箒神も持たずに頼り無い雰囲気。そこで、燐子は三時花を鍛えなおす為に特訓を施すことにする。ところが、特訓の途中で三時花は飛び出してしまう。理由が分らず困惑する燐子に、塔子は三時花が落としていった写真を差し出す・・・。
 
家族の様子が何か変だと父親が依頼に来るのだが、具体的な被害が出ていないので動こうとしない塔子。そこで燐子が一人でその家に向かうことになった。家の中を案内してもらうが、やはり変わった様子は無い。その晩、一家と楽しく夕食を共にする燐子だが、突如食卓が異界に取り込まれてしまう!
 
突然、長崎へと旅立つことになった塔子と燐子。新米の土曜星の夢使い、茶川三時花から応援の要請があったためだ。現場となっているのは遊園地にある蝋人形館。早速中へと入る三時花と燐子だが、女性姿の蝋人形の群れが二人の行く手を遮る!その後ろには、彼女たちを操る男の姿があった!
 
内気で地味なOLの夕子は、突然社内に現れるド派手な姿の女性に付きまとわれて困っていた。同僚からの依頼を受けて駆けつけた塔子は、夕子の内に秘めた恋心が派手なOLを生み出していると本人に告げる。暴走する前の悪夢であったため、難なく封じ込めに成功したかに見えたのだが・・・?
 
入院している娘の病室にたどり着けないという依頼で、病院を訪れた塔子と燐子。早速、その病室へ向かうのだが、文房具やら熊のぬいぐるみに行く手を阻まれる。更に体調の悪かった塔子は途中で引き返してしまう。止む無く代役として呼ばれたのは、燐子の宿敵?奇天烈な趣味の夢使い、橘一だった。
 
夏休みに学校で行方不明になってしまった女子高生の水野圭。家族からの依頼で学校へと調査に向かった燐子は、悪夢に取り込まれそうになる森優花を救い出す。塔子は水野圭と同級生の森優花が悪夢を生み出しているのではと疑いをかける。童遊斎おもちゃ店で本人に直接問いただそうとすると…。