妖精博士(フェアリードクター)であるリディアは父に会うため、相棒の妖精ニコと共にロンドンへ向かう船の中で、美貌の青年と出会う。
彼は伝説の青騎士伯爵、またの名を妖精国伯爵(アール・オブ・イブラゼル)の現当主、エドガー・アシェンバートと名乗り、代々青騎士伯爵家に伝わるメロウの宝剣を手に入れるため、リディアに力を貸して欲しいという。
巷で噂の強盗犯に似た容貌をしているエドガーと、彼に忠誠を誓い、彼のためなら殺人をも厭わないと言う従者レイヴン…。
胡散臭いと怪しむ反面、その立ち振る舞いから『本物の貴族では…。』と思わずエドガーの話を信じそうになるお人好しのリディア。
その上、ところ構わず甘い言葉で口説くエドガーに、本気ではないと思いながらも、動揺を隠せない。
結局、誘拐同然で連れてこられたにも関わらず、リディアはエドガーの申し出を引き受けることになり、それゆえ、彼女も宝剣を狙う者たちとの争いに巻き込まれていく。
次第に明らかになるエドガー達の過去とその正体…。
宝剣は誰の手に…。そしてリディアの運命は…。